北に今後も挑発に踏み切る可能性 韓国国防部

2017年12月09日 12:25

 韓国・聯合ニュースは、韓国国防部の宋永武(ソン・ヨンム)長官主宰による全軍主要指揮官会議が8日開かれ「北朝鮮が核・ミサイルを体制存続の手段と考えていることから、米国への強硬姿勢を強め、今後も戦略的挑発に踏み切る可能性がある」と見込んでいるとした。

 あわせて「北朝鮮は内部が一層不安定になれば局面転換を狙い、黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を越えて韓国側に侵入したり、砲撃を行ったりといった戦術的挑発を起こすだけでなく、国際行事の妨害を目的としたテロやサイバー攻撃を仕掛けてくることもあり得るとした」と報じた。

 そのうえで、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が青瓦台(大統領府)で軍の主要指揮官との昼食会で「強固な韓米同盟に基づいて(米軍から韓国軍への)有事作戦統制権移管の条件を早期に整えなければならない」と語ったと伝えており、米韓連合防衛でのリーダーシップを韓国軍が確保することが鍵になるとの見解を示したとの見方を伝えた。韓国軍がリーダーシップを持つことで、戦争が起きる状況を回避したいとの思いがうかがえる発言。(編集担当:森高龍二)