総理は憲法の認識改めて 枝野代表

2018年01月24日 08:07

 立憲民主党の枝野幸男代表は22日の安倍晋三総理の施政方針演説後、記者団の質問に答え、働き方改革や防衛力強化といった個別の政策課題について、24日の衆院本会議・代表質問で直接質していく考えを示した。

 また、憲法改正について、枝野代表は「安倍総理が憲法改正をめぐり『国のかたち、理想の姿を語るのは憲法』と発言したが、憲法は国のかたち、理想の姿を語るものではない」と憲法に対する総理の認識を疑問視した。

 枝野代表は「憲法というのは『公権力のあり方について決めたルール』であり、ましてや近代社会においては『国民が公権力を縛るためのルール』だ。安倍総理は憲法をいろいろと論じておられるようだが、理想の姿を語るものだという、間違えを改めていただかないとまっとうな議論はできない」と提起した。

 そのうえで「民主主義の社会、一党独裁でない社会においては、理想の姿を語るのは各党の綱領や選挙公約だ」と安倍総理に憲法の正しい認識を求めた。

 枝野代表は、この日の党両院議員総会で「昨年の総選挙で1100万人を超える皆さんに『立憲民主党』と書いていただいた。そうした皆さんの期待に応える国会での活動を進めていきたい。それぞれの持ち場で力を発揮していただきたい」と議員に呼び掛けた。(編集担当:森高龍二)