憲法に自衛隊書き込む立法事実ない 大塚代表

2018年01月26日 09:04

 民進党の大塚耕平代表は25日の記者会見で、午前中の参院本会議での安倍晋三総理の答弁も踏まえて、憲法9条(戦争の放棄)の改正について「立法事実がない」と改正に反対の考えを述べた。

 大塚代表は「憲法9条については、前回の特別国会での質問のとき申し上げた通り、われわれは『自衛隊は憲法に書いてあろうとなかろうと合憲の立場』だから、安倍さんに『(憲法9条に自衛隊を)書くことによって何が変わるのか』を伺った。(安倍さんは)『何も変わらない』とおっしった。それでは立法事実がないので立法事実のない憲法9条の改正には反対だ」と語った。

 また、憲法の位置づけについて安倍総理が国会答弁で『憲法は国の理想の形』としたことに、大塚代表は「憲法は国の理想の姿を語るものだという一般論に、反対する人は誰もいないと思うが、憲法は国民の皆さんにとって、必ず国が一定の責務を果たさなければならないということを述べている条文の方が多い気がする。憲法99条にも規定されているように、憲法は総理や国会議員を含む、政治を担うもの達の順守義務を課すものであるので、総理が言う『理想を語る』という表現には違和感がある。『権力に対し、一定の権力行使に対して抑制を働かせるための国民の皆さんから課された大きな枠組みである』という受け止め方に親和性がある」と語った。(編集担当:森高龍二)