女性記者へのセクハラ発言疑惑が週刊新潮に報じられた福田淳一氏が１8日、財務省事務次官を辞任するとして辞表を提出。麻生太郎財務大臣は辞表を受理したと発表した。大臣は事務次官職を矢野康治官房長に当面、代行させるとした。
問題発言について福田氏は「（週刊誌にあるような）あんなひどい会話、記憶にない」と発言については否定。裁判で争うとした。
辞任理由について、福田氏は「報道されること自体、不徳の致すところであり、現状では（事務次官としての）職責を果たせない」ためと語った。
福田氏の発言疑惑を巡っては、事実関係調査に財務省が各社の女性記者にセクハラ被害を受けたかどうか協力を要請。これには野党のみでなく、閣内からも「そもそも家族にでもなかなか言いづらい話。相手方にその話をするというのは、私個人に置いたとしても難しいのではと思っている」（野田聖子総務大臣）
「私たちがやるべきことは被害者の保護。こういう事案というのは女性が名乗り出たことでセカンドレイプという形で様々な被害に遭うことがあることを踏まえて慎重に取り組んでいきたい」（同）と批判が出ている。
テレビ朝日は１９日記者会見し、被害にあった女性記者が同社の記者であると明らかにした。野田総務大臣は「セクハラは女性に対する暴力。大変な人権侵害」と指摘しているが、被害を受けた女性記者から相談があった時、すぐに事実関係を確認し、事実なら報ずるべきではなかったのか。放送局としての姿勢が問われそうだ。（編集担当：森高龍二）
