韓国政府、徴用工像でも日韓関係重視姿勢示す

2018年05月02日 05:55

 韓国釜山市の日本総領事館前に韓国の市民団体が1日、徴用工像を設置しようとしたため警察が強制排除した。もみあいの際、市民団体関係者約10人が負傷した。韓国聯合ニュースが同日伝えた。

韓国政府が日本との未来志向の信頼関係構築を推進するうえで、日本総領事館前への徴用工像設置は外交問題に発展しかねないと努めた結果で、韓国政府の日韓関係重視姿勢がうかがえる。

徴用工像は市民団体がメーデーに合わせて日本による植民地時代に朝鮮半島から強制徴用された労働者を象徴する像を日本総領事館前に設置する計画を進め、同日、設置しようとした。

このため、警察が総領事館前100メートル以内での集会や行進を禁じる規定に基づき、市民団体関係者らを強制排除した。
 
 徴用工像を巡っては市民団体が日本総領事館前に設置すると従前から予告。これに対し、韓国外交部は「未来志向で日韓関係を構築する中、総領事館前への設置は外交問題に発展しかねない」とし、市民団体に設置場所を国立日帝強制動員歴史館が望ましい、として場所の変更を求めるとともに、道路管理する地元自治体にも設置を認めないよう要請していた。(編集担当:森高龍二)