5月1日に釜山の日本総領事館前に徴用工像?

2018年04月18日 06:13

 日本の植民地時代に強制徴用された労働者を象徴する「徴用工像」を韓国の市民団体が5月1日に釜山(ぷさん)市にある日本総領事館前に設置するもよう。

 同所への設置を巡っては釜山市が「労働者像が領事館前に設置されると道路法上、違法状態になる可能性が高く、南区にある国立日帝強制動員歴史館に設置するのが妥当」と市民団体に伝えているが、団体は予定通りの場所に設置する構え。

 聯合ニュースによると「釜山市と領事館前の道路を管轄する同市東区は、別の場所へ設置をするよう提案」その一方で「設置の可否について明確な態度を示していない」とし「市民団体は領事館前への設置を強行する構えで、混乱が予想される」と17日までに伝えた。

 領事館前の道路占用許可や道路管理を委任されている東区は聯合ニュースによると、市民団体に対し「委任されているだけで、釜山市が領事館前(への設置)は反対するとの態度を示した。区は労働者像の設置の可否について言及できない」と答えるにとどまっているという。

 日本総領事前への像を巡っては2016年に市民団体が慰安婦を象徴する少女像を設置し、一旦撤去されたが、市民らの抗議を受け元の位置に設置された経緯があり、新たに徴用工像が設置されることには両国の国民感情にもマイナスの影響が懸念される。(編集担当:森高龍二)