加計学園が愛媛県に対し、2015年2月25日に安倍総理と学園理事長の加計孝太郎氏が面会していなかったのに「面会した」。面会時に総理は「獣医大学の考えはいいね」と言ったと、なかった面会を報告していたとする事案に対し、野党ばかりでなく、自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長も6日、党内会合で「どう考えても(加計学園が)『愛媛県にうそをついた』というのはおかしい」と提起し、国会に「特別委員会」を立ち上げるよう求めた。
加計問題の真相を追及している立憲民主党の逢坂誠二衆院議員も5日、公開質問に答えた加計学園に対し「まったく説明になっていない」と述べ「手続きそのものは一見適正に見えるが、その前段階で、加計学園の皆さんが官邸で総理秘書官に会っている事実を全く顧みずに手続きが適正だったというのは驚きの回答だ」と提起した。
そのうえで「関係者の皆さんには国会に来ていただき、事実関係を説明してもらいたい。加計理事長あるいは渡辺良人事務局長には国民に納得する形で説明していただきたい」と強く国会の場での説明を求めた。
また同党の村上史好衆院議院も「嘘によって獣医学部が設置され、愛媛県、今治市から補助金を受けている」と訴え、国会での証人喚問や参考人招致が必要だと重ねてアピールした。
野党ばかりでなく、自民党内からも、加計理事長らの国会での説明の必要や真相解明のための特別委員会設置の声が出ていることから、与党内の今後の動きも注視されることとなった。(編集担当:森高龍二)