政府としての役割を放棄したと重大視

2018年06月01日 06:04

 総理のありえない答弁。加計学園が加計孝太郎理事長と安倍総理が2015年2月25日に会っていない、とし、会っていないのに、会っていたと嘘の報告を愛媛県と今治市にしたとする問題について、安倍総理が30日の党首討論で「政府としてコメントする立場にない」と答えたことに、党首討論を終えて後の立憲民主党、枝野幸男代表は「そんなことはありえない。許されるはずがない。政府としての役割を放棄した」と重大視した。

 枝野代表は「総理大臣の名前を勝手に騙り、総理大臣と会ってこう言われた、という話が日本中のいたる所で出てきても政府は構わないという立場を、安倍総理は答弁したということだ」と加計学園が報道機関に対し送付した「実際にはなかった面会を引き合いに出したものだ」とするファックスの内容に対し、事実確認も、総理との面会をでっちあげ虚偽報告する事態をなぜ招いたのか、再発防止に学園はどう対応するのかなども問うともいわず、「コメントする立場にない」と総理として当事者であるにも関わらず、コメントする立場にないとしたことにも疑問を投げた。

 林芳正文部科学大臣も29日の記者会見で記者団の問いに「今の段階では文科省として加計学園に(このファックスについて)説明を求めることは考えていない」と、なぜか、大学が地元自治体に嘘の報告をしても真相も確認しない姿勢を示した。加計学園に対する政府の姿勢には疑問符が多い。(編集担当:森高龍二)