自動車部品関連、中小メーカーは好調もEV化で市場不透明

2018年06月08日 06:12

画・自動車部品関連、中小メーカーは好調もEV化て_市場不透明。

東京商工リサーチが自動車部品関連メーカー業績動向調査結果を公表。売上高は前期比1.5%増加で堅調。利益は6.1%の減益。中小企業の利益は前期比18.3%増と好調、大企業は同9.4%減と苦戦

 財務省の貿易統計3月分を見ると、引き続き輸送用機械・自動車の輸出は堅調だ。米国向けが主であり前年同月比3.2%増で寄与度は0.9のプラスである。こうした背景の中で自動車部品メーカーも堅調に業績をあげている。

 自動車はエンジンや車体、モーター、ミラー、ランプ、タイヤなど約3万個に及ぶ部品が必要で、日本の自動車部品関連メーカーは技術革新やコスト力の強化で世界的にも高い競争力を誇っている。

 自動車部品関連メーカーの動向についてみると、4391社の2017年9月決算期の売上高合計は33兆2021億8500万円で前期比1.5%増の増加で堅調に推移している。これに反し当期純利益の合計は1兆1260億3300万円で同6.1%の減少となっている。企業規模別に見ると、中小企業の利益は前期比18.3%の増加で好調だったが、大企業では同9.4%の減少となっている。

 現況において日本の自動車部品関連は好調であるが、今後の見通しについては楽観できない。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド自動車(PHV)など、世界的に電気自動車市場が急速に拡大するなか、部品需要の行方は不透明になってきている。自動車部品関連メーカーは大きな転機を迎えている。

 現況、トヨタなど大手メーカーが海外市場の売上増などで好調を維持し、その関連で自動車部品関連メーカーも小幅ながら増収を続けている。自動車部品関連メーカー4391社の2017年9月期決算の売上高は33兆2,021億8500万円で前期比1.5%の増加、当期利益合計は1兆1260億3,300万円で同6.1%の減少と増収減益となっている。為替変動や原材料の高騰、人件費上昇、投資負担などが減益の要因とみられている。

 企業規模別に見ると、売上高で1億円以上5億円未満が1414社、構成比32.2%で最多だった。次いで、1億円未満1,041社で構成比23.7%、10億円以上50億円未満809社、構成比18.4%の順となっている。5億円未満の構成比が55.9%を占める一方で、構成比がわずか7.9%の100億円以上の348社が全体の売上高の87.3%を占めているという市場構造になっている。

 自動車産業は日本の輸出を牽引する主力産業だ。その中で国内の部品メーカーが稼働している。国内メーカーの競争優位性が日本の自動車の競争力を支えている。EV車の部品についても競争優位性を確保できるよう中小メーカーの創意工夫を期待したい。(編集担当:久保田雄城)