スズキ、本格四輪駆動車「ジムニー」「ジムニー・シエラ」の新型発売

2018年07月09日 06:55

Suzuki Jimny

20年ぶりに新型にスイッチした軽自動車の本格四駆「ジムニー」、写真は最上級グレードのXCで、5MT車が174.42万円、4AT車が184.14万円。車体色は吹雪や濃霧など、悪天候の中でも目立つ性能を追求した「キネティックイエロー」

 スズキは、軽自動車の本格四輪駆動車「ジムニー」および、ジムニーをベースに小型車規格(登録車)とした「ジムニー・シエラ」を20年ぶりにフルモデルチェンジした。

 新型ジムニー&ジムニー・シエラは、軽四駆ジムニーらしく、こだわりと技術を継承し、かつジムニーに求められる本格的四輪駆動車としての性能を大きく進化させた。

 また、専門家が愛用する「プロの道具」をデザインコンセプトに、機能に徹し、飾らない潔さを追求した。車両の姿勢や状況を把握しやすいスクエアボディに、面の剛性を高める造形、降雪時に雪がたまりにくい凹凸が少ないボディー形状、走破性・積載性を高める細部の工夫など、機能に徹したこだわりの造形を徹底している。

 完全に新設計としたラダーフレームは、ねじり剛性を先代比で約1.5倍向上。また、車体とラダーフレームをつなぐボディマウントゴムを新設計。乗り心地を改善し、優れた操縦安定性を実現した。

 エンジンを縦置きに配したFRレイアウトを継承し、悪路走破性に優れる機械式副変速機付きパートタイム4WDを採用。路面状況に合わせて2WDと4WDを任意に切替えでき、さらに4WDは4H(高速)、4L(低速)のモードに切替え可能だ。4Lは通常の約2倍の駆動力を発揮し、急な登坂路や悪路の走破性を高める。

 搭載するパワーユニットは、ジムニーが専用チューニングのR06A型ターボエンジン。ジムニー・シエラは軽量・コンパクトで燃費に優れ、出力・トルクともに向上した1.5リッター新開発K15B型エンジンを採用した。

 それらを支える足回りは、ジムニー伝統の3リンクリジッドアクスル式サスペンションを採用。一般的な乗用車の独立懸架式サスペンションに比べ、凹凸路で優れた接地性と大きな対地クリアランスを確保。さらに堅牢な構造により過酷な使用環境にも耐える信頼性を実現している。

 また、走破性能を高める電子制御のブレーキLSDトラクションコントロールを全車に標準装備。4L(低速)モード走行時、エンジントルクを落とすことなく、空転した車輪にだけブレーキをかけることで、もう一方の車輪の駆動力を確保し、高い脱出性能を実現した。

 同時に、安心・安全な運転を支援するスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を採用し、安全装備を充実させた。これは、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、先行車発進お知らせ機能を搭載した安全装備である。

 軽自動車のジムニーの価格は、145.8万円から184.14万円。登録車のジムニー・シエラは、176.04万円から201.96万円。(編集担当:吉田恒)