2018年4月、国内自動車販売、トップはトヨタ、日産は5位

2018年05月13日 14:23

Nissan_SERENA

2018年4月、月販台数統計で、シリーズ型ハイブリッド車の日産e-Power搭載ミニバン、日産セレナが前年伸率で141.1%(6143台)を記録した

 日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が、それぞれ2018年4月の日本国内における自動車(乗用車)の販売実績を発表した。

 それによると、輸入車、軽自動車を含む乗用車の販売実績は、ほぼ前年並みの30万5016台(前年比102.6%)で、そのうち登録車(3・5ナンバー車)が、ややマイナスの19万3595台(同98.8%)、軽自動車が11万1441台(同109.9%)だった。

 メーカー別の軽自動車を含んだ販売ベスト5は、トヨタが9万5897台(前年比96.2%)、ホンダが5万1036台(同109.9%)、スズキ4万6047台(同112.3%)、ダイハツ3万6904台(同102.8%)、そして日産は5位の2万8358台(同95.8%)だった。

 車名別販売“ベスト10”に6車種を送り込んだ軽自動車に軸足を置くメーカーが前年に比べて堅調に販売を延ばし、登録車が主力のメーカー各社が前年割れを喫した。なかでも、軽自動車「デイズ」が前年の半分以下、加えてデビュー1年半を経てe-Power車「ノート」の勢いも削がれ、日産車は4月販売台数で5位に入るのがやっとだった。日産の月販2万8358台(前年比95.8%)という数字は、輸入車全体の販売台数2万0186台(同112.5%)に迫られている。「日産は既に日本のメーカーじゃない」という消費者の声を妙な恰好で反映した結果となったか?

■2018年4月 車名別販売台数ベスト20
1) ホンダN-BOX    19,884台( 74.1%)*
2) スズキ・スペーシア 12,240台( 65.4%)*
3) ダイハツ・ムーヴ  11,809台( 67.6%)*
4) ダイハツ・タント  10,268台( 65.1%)*
5) トヨタ・アクア   9,495台(122.3%)
6) スズキ・ワゴンR  8,532台( 59.3%)*
7) トヨタ・プリウス  8,382台( 84.5%)
8) 日産ノート     7,836台( 84.6%)
9) トヨタ・ルーミー  7,726台(132.3%)
10)日産デイズ     7,605台( 46.8%)*
11)トヨタ・ヴィッツ  7,282台(102.9%)
12)ダイハツ・ミラ   6,955台( 60.5%)*
13)スズキ・アルト   6,648台( 60.3%)*
14)ホンダ・フィット  6,536台(102.1%)
15)日産セレナ     6,143台(141.1%)
16)トヨタ・ヴォクシー 5,831台(109.3%)
17)トヨタ・タンク   5,818台(115.4%)
18)トヨタ・カローラ  5,808台(109.9%)
19)ホンダ・フリード  5,542台( 60.8%)
20)スズキ・ハスラー  4897台( 71.7%)*
 カッコ内は前年同月比  *は軽自動車

 同時に発表となった通称車名別ランキングでは、軽自動車のホンダ「N-BOX」が、1万9884台(前年比74.1%)で総合トップ。軽自動車はベスト20に9車種を送り込む好調ぶりを示した。

 登録車では総合5位のトヨタ・アクアが9495台(同122.3%)でトップ。以下、総合7位のトヨタ・プリウス8382台(同84.5%)、総合8位の日産ノート7836台(同84.6%)と続く。登録車で伸びが目立った1台は、ミニバンの日産セレナの6143台(前年比141.1%)で、シリーズ型ハイブリッドのe-Power車が人気で、販売を牽引した。ただし、これも同社の小型HB車ノートのようにe-Power人気が一巡すると一気に落ち込む可能性がありそうだ。(編集担当:吉田恒)