トヨタ、フラッグシップ・スポーツ「新型スープラ」発進、米NASCAR仕様から

2018年07月09日 06:58

Toyota Supra

米国TRDと、南カリフォルニアに拠点を置くCalty Design Research, Inc.が開発とデザインを担当したNASCAR仕様のトヨタ新型スープラ

 トヨタのフラッグシップ・スポーツとして人気を誇っていたスープラは2002年に生産を中止していた。が、今年3月、「GR Supra Racing Concept」としてジュネーブ国際自動車ショーにおいて復活を宣言。市販モデルに関しても、近い将来の復活を示唆していた。

 トヨタによると2019年より、米NASCARエクスフィニティ・シリーズへ「GR Supra Racing Concept」をベースとした車両で参戦する。現在、参戦しているカムリに代わる挑戦の開始となる。また、市販車は同年前半から順次、世界各国での販売を予定しているとした。

 新型スープラは、独BMWと共同で開発したスポーツモデルで、そのプラットフォームはBMW Z4と共通。スープラの頂点にはBMW製の3リッター直列6気筒ターボエンジン(340ps/46.0kg.m程度)が搭載される模様。組み合わせるトランスミッションは8速のオートマティック。ボディ寸法は、全長×全幅×全高4380×1855×1290mm、ホイールベースは2470mmとなる、完全な2座スポーツだ。

 かつて、世界のモータースポーツシーンで活躍していたスープラは、生まれ変わってもその伝統を引き継ぐ。

 NASCARは米国で人気の高いレースとして知られており、7月5日にはNASCARカップ・シリーズ第18戦と、エクスフィニティ・シリーズ第16戦が開催されているフロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイにおいて、参戦予定のスープラを公開した。

 エクスフィニティ・シリーズへのスープラ参戦は、2019年シーズンの開幕戦となる2月のデイトナビーチを予定する。

 NASCAR仕様のスープラは、米国のモータースポーツ活動拠点である米国トヨタ・レーシング・デベロップメント(TRD)と、南カリフォルニアに拠点を置くCalty Design Research, Inc.が開発とデザインを担当した。トヨタは2004年より「タンドラ」で、2007年よりカムリでNASCARに参戦しており、2019年はスープラを投入することで、3つのシリーズに異なる車種(カムリでモンスターエナジーシリーズ、スープラでエクスフィニティ・シリーズ、タンドラでキャンピングワールドシリーズ)で参戦する。(編集担当:吉田恒)