野田聖子総務大臣は7日の記者会見で、情報公開請求者を漏らした責任を取るとして「昨年8月の大臣就任時にさかのぼり、この7月までの12カ月分の閣僚給与全額を返納する」と発表した。
大臣によると、返納額は「月額11万3359円×12(平成29年8月分のみ額が違う)。これと平成29年12月、30年6月の期末手当分を含め総額161万7088円になる」。
野田大臣は金融庁に対し朝日新聞が行った情報公開請求について、金融庁の担当者が総務省職員に漏らし、総務省職員から朝日新聞の情報公開請求を聞き、その情報を複数の記者との懇親会で漏らした。野田大臣は「(情報を聞いた時)それが漏えいであるということの疑念をフィードバックできなかった」と語った。
会見で野田大臣は「私自身が情報公開法の所管大臣でありながら、法律の理解に不十分な点があったため、行政に対する信頼を損ねるなど、迷惑をかけたと考えている」と述べ「今後は、自らの情報公開に対する意識をより高く保つとともに、関連法令を所管する総務大臣として、各府省に対し、情報公開業務の適切な遂行について徹底していく」と自戒した。(編集担当:森高龍二)