補正予算審議の国会を早く開け 枝野代表

2018年09月21日 13:12

 立憲民主党の枝野幸男代表は自民党総裁選挙で安倍晋三総裁が3選をし、憲法改正に強い意欲を露わにしていることに「具体的にどういう手順でどういうことをされようとしているのか。いずれにせよ国会を開かなければ憲法審査会を開けないので、まずわれわれとしては補正予算の議論をするための国会を開いていただきたい。補正予算の議論をすることが第一で、すべてはそこからだ」と当面、災害対策に対応する補正予算を早く出して、国会で議論することを優先させるべきとの認識を示した。

 また枝野代表は、北方領土をめぐるロシアとの関係を議論するためにも早く国会を開くよう、改めて求めた。

 また安倍政権と来年夏の参院選挙を戦うことになることについては「立憲民主党は何を目指し、何をするのかを徹底して(国民のみなさんに)伝えていくことだと思う」と草の根民主主義の立ち位置と党の政策を分かりやすく説明していく地道に、絶え間なく努力していく取り組みこそ大事だとの姿勢をうかがわせた。

 日本共産党の志位和夫委員長は19日のツイッターで「自民党総裁選を見ていて、この党がつくづく酷い党になったことを感じる」と書き込み「石破氏を応援した大臣に『辞表を出せ』と恫喝し、安倍氏は『名前を言え』と恫喝に輪をかける。『モリカケ』は聞かれたことに答えず、差別発言の議員を庇い、プーチン大統領から嘲弄されてもなお媚びへつらう」と問題点を指摘していた。

 3選をしたことには「自民党総裁としては3年の任期を得たが、国民の中では国政私物化、民意無視の暴走政治への批判が深く広がっている。それは総裁選の一般党員の投票にも表れた。市民と野党の共闘を『本気の共闘』に発展させ、安倍政権を倒し、日本にまともな民主政治を取り戻すために全力をあげる」と安倍政権打倒に本気で取り組む姿勢を強くにじませた。

 安倍総裁は20日の総裁選挙で国会議員票では8割を超える得票を得たものの、党員票・党友票は55%にとどまり、「正直・公平」を前面に打ち出し一騎打ちで戦った石破茂元幹事長に45%の支持が集まった。(編集担当:森高龍二)