小野寺五典防衛大臣は先の閣議で2基導入を閣議決定した地上配備型の迎撃ミサイルシステム、イージス・アショアについて、26日の記者会見で「今予算の中に入れさせていただき、国会の審議を仰ぎたいと思っている」と語った。
記者団がイージス・アショアを2023年度に導入(運用開始)することが発表されているが、ヨーロッパのイージス・アショアや韓国のTHAAD、PAC-3等のミサイル防衛システムは米軍が配備したもので、配備先の国が購入したものではない。イージス・アショアを米国からお金を払って購入するのは日本だけだ。日本はトランプ政権の米国にカモにされているのではないかという疑念の声が国民にあるが、と問われたのに答えた。
小野寺大臣は「わが国の防衛に必要ということ、自衛隊が運用するということで対応していくことだ」とした。
そのうえで「トランプ政権、あるいはトランプ大統領の発言と関係なく、私どもとしては様々な検討を行ってきた中で、今回予算要求をさせていただくということで御理解いただければと思う」と述べた。
イージス・アショアは1基1000億円以上かかると言われている。政府は2018年度予算案に施設設計費と設置候補地の地質調査費として7億3000万円を計上した。今年度補正予算でも米国に支払う技術支援費用を盛り込む。(編集担当:森高龍二)