「普通ではないのが現在の政権」改憲問題で警鐘

2018年10月14日 06:15

 連合の神津里季生会長は11日開いた連合中央委員会あいさつで、憲法改正に触れ「将来に禍根を残すような憲法改正を見過ごすわけにはいかない」と安倍政権と自民党の改憲姿勢に警戒が必要と警鐘を鳴らした。

 神津会長は「憲法改正の国民的な合意形成をはかるには国会における十分な議論と、それを踏まえたわかりやすい内容の提起および国民的な議論の基礎となる国民への丁寧な情報提供が不可欠だが、現状はそれが全く不十分」と指摘。

「まずは国会で国民的な合意形成につながる丁寧な議論を十分に行うことを求めていくことを3役会で確認している」とした。

 そのうえで、神津会長は「普通に考えるなら、この数年のなかで安倍総裁が標榜するような憲法改正が実現するということはあり得ないのだろうが、普通ではないのが現在の政権」と述べ「野党の力合わせの姿が脆弱なこと等から、国民世論の不確かな状況のままに、なし崩し的な国民投票に移行することも大いに懸念しなければならない」と懸念した。(編集担当:森高龍二)