米大統領のINF廃棄表明に防衛相、推移注視?

2018年10月24日 07:08

 岩屋毅防衛大臣は23日、米国・トランプ大統領がINF(中距離核戦力)全廃条約の破棄を表明したことに対し「米国とも情報交換・意見交換しながら、しばらく事態の推移を注視したい」と推移を見守る姿勢をみせた。

 記者団の問いに「米国とは安全保障はもちろん軍縮・核軍縮ということも含め、様々な意見交換をしている。今般のことは、今、我々から何か意見を言っているということではなく、事態が進行中なので、情報をしっかりいただかなくてはいけない。その上で意見交換もしていかなければいけないと思っている」と受動的な姿勢をみせている。

 また宮崎県にある空自の新田原基地に米軍が弾薬庫や駐機場などを整備する方針との報道について「かねてからの合意で緊急時に新田原(福岡県にある)築城を使うことになっていたと思う」と述べ「平成18年5月の『再編の実施のための日米ロードマップ』で『普天間飛行場の能力を代替することに関連する、航空自衛隊新田原基地及び築城基地の緊急時の使用のための施設整備は普天間飛行場の返還の前に必要に応じて行われる』ということで、日米間で合意している。それに伴う作業だと思う」と答えた。(編集担当:森高龍二)