社会保障と税の一体改革 誠心誠意に尽きる

2012年01月16日 11:00

 岡田克也副総理(社会保障と税の一体改革担当、行政改革担当大臣)は15日のNHK日曜討論で「この内閣は歴史的使命を抱えている」との認識を示すとともに、社会保障と税の一体改革の実現に向け、与野党協議については「(野党に対し)誠心誠意あたることに尽きる」と語った。

 また、国家公務員給与の削減について「8%削減という時には国会議員はそれ以上の歳費削減をすべき」と自ら身を切る覚悟を語り、政党助成金の削減についても「検討課題で、わたしはすべきだと思う」と語った。

 加えて、消費税引き上げの前に実現すべきだと国民からも意見が強い国会議員の定数削減について、民主党はマニフェストで衆議院比例区で80議席削減を挙げてきたが、岡田副総理は「自民党以外の政党はみんな反対しており、法案を提出しても参議院で通らない。成立させることが目的なので、年末には比例での80削減とせず、(比例という言葉を外し)80削減とした」と定数削減の実現に向け交渉の枠組みに柔軟性を持たせて与野党協議に臨む姿勢を示した。

 また選挙制度の抜本改革については「次の選挙までにするのは時間的に無理」とし「(次の選挙は)今の制度を前提に、どこで定数を減らすかを議論すべき」との認識を示した。(編集担当:福角忠夫)