ポルシェ・ジャパンはマイナーチェンジした新型ミッドサイズSUVマカンを2019年夏より国内で発売すると発表した。
2013年に誕生したポルシェ・マカンの最大の魅力は、洗練されたスポーツカーを思わせるドライビングダイナミクスにあり、意のままに操れるハンドリングとプレミアムセダンを彷彿とする快適性を両立させた点にある。SUVとしての評価も高く、マカンの2017年末までの累計販売台数は31万8000台を越えている。
新型は、LEDヘッドライトを標準装備したほか、リアにはほかのモデルレンジと同じくLEDライトストリップを採用。いずれも3次元的デザインを施すことでポルシェのDNAを色濃く反映し、よりスポーツカーらしい流麗なフォルムに生まれ変わった。
また、フロントサスペンションを一部アルミ化し軽量化を達成。あわせてアンチロールバー、スプリング、ダンパーなどの設定を見直すことで、さらにシャープなハンドリングと乗り心地の改善を実現した。従来と同様に前235/60R18、後255/55R18と、前後異径タイヤを標準装備。オプションで19~21インチタイヤも選択できる。
搭載する2リッター直列4気筒ターボエンジンは、焼室形状を見直すなどの最適化を図り、最高出力252ps、最大トルク370Nmを達成。トランスミッションに7速PDKを組み合わせ、電子制御式多板クラッチを介して4輪に伝える。
安全運転支援システムも進化した。より高性能なセンサーを採用し、標準装備のアダプティブクルーズコントロールにはブレーキアシスト機能、歩行者検知機能も付帯。また渋滞時に停止と発進を自動的に繰り返すトラフィックジャムアシストもオプションで提供する。さらに車線変更時に斜め後方の車両の存在を知らせるレーンチェンジアシストと、車庫入れ時に画像と警告音で車両前後の様子を伝えるサラウンドビュー付きパークアシストを標準装備とした。また、レーダーとカメラで車線を認識してステアリング操作を補助するレーンキープアシスト(65km/h以上で作動)もオプションで用意している。
新型マカンはコネクテッド機能も充実する。ダッシュボード上には7.2インチから10.9インチへと拡大したタッチスクリーンを装備し、新世代のポルシェコミュニケーションマネージメント(PCM)を標準装備とした。
価格は699万円と据え置かれたが、最初に納車となるモデルは、装備内容を充実させた「ファーストエディション」(889万2000円~)と「シュポルトエディション」(916万4000円~)となる予定だ。(編集担当:吉田恒)