菅義偉官房長官は17日、天皇陛下退位、皇太子殿下即位に伴う式典委員会第3回会合を開き「2月24日に挙行する天皇陛下御在位30年記念式典細目案を了承した」と発表した。
また天皇陛下退位の4月30日に行われる「退位礼正殿の儀」の次第概要等を決定した、とし、皇太子殿下が即位する5月1日の「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀、即位後朝見の儀」については「平成度を踏襲することを基本として次第概要等を決定した」と述べた。
このほか10月23日の内閣総理大臣夫妻主催晩さん会会場をホテルニューオータニとすることになった、と述べた。
皇位継承にかかる費用は1990年度の際には123億9000万円だったが、今回は今年度予算で16億6000万円を計上しており、2019年度で144億2000万円と合計160億8000万円となり、平成時に比べ36億9000万円膨れた。
加えて、この額には各府省庁での慶祝行事予算額が含まれていないほか、国交省が空港などの特別警備実施経費(9000万円)として計上した分や宗教色が強い「大嘗祭」(だいじょうさい)の経費5億6000万円については後年度負担(大嘗祭を執り行った後の大嘗宮撤去後の元の状態に戻すための費用)として、160億9000万円の合計額には含まれていない。このため総額は170億円台になりそう。(編集担当:森高龍二)