憲法へ自衛隊書き込みに強い意欲示す 安倍総裁

2019年02月12日 08:45

 安倍晋三総理は10日の自民党大会で、自民党総裁としてあいさつし、自公連立20年を迎えたことを踏まえ「風雪に耐えた20年、盤石の基盤の上に、これからも、しっかりと結果を残していく」と決意を語った。

また、憲法改正について「立党以来の悲願、憲法改正に取り組む時が来た」と述べ、特に「自衛隊を憲法に書き込み、違憲論争に終止符を打とうではないか。私たちが政治の場でその責任を果たしていかなければならない。その決意を誓い合いたい」と並々ならぬ決意を示した。

 安倍総裁は「自衛隊の新規会員募集に、都道府県の6割以上が協力を拒否しているという悲しい実態がある」と述べ「この状況を変えようではないか」と呼びかけた。

 また安倍総裁は地方統一選を意識し、大会に参加した自治体首長、議員選挙立候補予定者らに向け「地方の力、地方議会の力こそ、自民党の力の源泉だ。地域のため、ふるさとのために地方統一選挙、勝ち抜いていこう」と左手にこぶしをあげて呼びかけた。

 また夏の参院選挙について「12年前の亥年の参院選挙で惨敗した」と述べ「総裁だった私の責任だ」としたうえで、その結果「悪夢のような民主党政権が誕生した」とし、「仕事がなかったあの時代、民主党政権時代のような時代に戻すわけにいかない。厳しい戦いになるが、先頭に立って戦い抜く決意だ」と訴えた。

 大会に出席した日本経済団体連合会の中西宏明会長は「本年は選挙の年だ。経済界として、政権の安定、政権の政策遂行に全面的に一緒にやらせていただくつもりでいる」と自民党との一体感を強調した。(編集担当:森高龍二)