今月下旬に召集が予定される通常国会を前に、さきの参議院で問責決議された一川保夫防衛大臣と山岡賢次消費者担当大臣に対する野田佳彦総理の対応に関心が寄せられる中、8日のNHK日曜討論に出席した野党各党代表は「更迭すべき」と断言した。
谷垣禎一自民党総裁は「前さばきが必要だ」とし、山口那津男公明党代表も「(国会で)審議できる環境をつくることが大事だ」として「ケジメをつけて頂きたい」と更迭を求めた。渡辺喜美みんなの党代表は「危機管理の第一歩としても、この人たちを更迭しなきゃだめ」とし、志井和夫日本共産党委員長、福島みずほ社会民主党党首も「更迭すべき」とし、平沼赳夫たちあがれ日本代表も「当然、辞めなければ国会は機能しない」と語った。
これに対し、与党の立場の亀井静香国民新党代表は「総理が決めること」とし、野党に対して「揚げ足取りばかりで反省すべき」と参議院で過半数を占める野党が問責決議をすぐに持ち出す傾向に対してけん制した。
輿石東民主党幹事長は「今の体制で国民の期待に十分に応えられる」として「かえる必要はないと思っている」と述べた。
ただ、野田総理は重要案件の特に多い今通常国会を乗り切るために、スタートから閣僚問題で停滞することを避けるため、13日にも交代させることも取りざたされている。(編集担当:福角忠夫)