韓国・康長官、国連人権理事会で慰安婦に言及

2019年02月27日 06:15

 韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が25日(現地時間)、スイス・ジュネーブで開かれた「国連人権理事会ハイレベル会合で演説し、旧日本軍の慰安婦問題に言及した」と聯合ニュースが26日、電子版で報じた。

 それによると「康長官は(元慰安婦の)金福童(キム・ボクドン)さんが1月に死去したことに触れながら、『(被害者のうち)存命者は23人が残るだけとなり、高齢である彼女らが生涯の苦しみをしっかり癒されることなくこの世を去っていくという事実が大変悲しい』と述べた」という。

 また「康長官は紛争地域の性暴力問題を取り上げ『戦争の手段として行われる性暴力を根絶するまでの道のりはなお遠いという事実とともに、被害者、存命者に対する支援が必要で、決して忘れてはならない』と強調した」としている。

 慰安婦をめぐっては25日からソウル都市建築センターで展示会「記録の記憶、日本軍『慰安婦』の物語、聞き足りなかった言葉」が始まり「慰安婦被害者の故パク・ヨンシムさんが米中連合軍の捕虜として捕えられ、臨月の体で中国の収容所にいた際の姿が収められた写真やビルマ(現ミャンマー)で複数の朝鮮半島出身の慰安婦が集まっている様子を写した写真が展示されている」ほか「沖縄で慰安婦として働かされたことを初めて証言したペ・ボンギさんの写真」も展示されているという。(編集担当:森高龍二)