自由党共同代表の山本太郎参議院議員は18日の参議院予算委員会で、辺野古問題解決に向け、参考人に玉城デニー沖縄県知事の招致を要請したが、理事会で参議院自民党が反対し、協議が整わなかったため呼べなかったことに『参院自民党は官邸の下請け(仕事をしている)』の対応だとして、参考人招致に賛成するよう求めた。
山本議員は質問冒頭にこの問題をとりあげ、玉城知事を「参考人として呼ばない合理的理由がないのに反対なんて、ありえますか。合理的説明もできない反対なんてありえない」と提起。
山本議員は「NHKのテレビ入りで沖縄県の実情を話されると、政権側の印象や立場が悪くなる。反対理由はこれではないんですか。参議院自民党、官邸の下請け、そういう仕事じゃないんですか」と玉城知事を呼ぶことへの対応を改めるよう求めた。
これに対し、自民側が「不穏当な言葉がある」などと提起したため、金子原二郎委員長が「後刻、理事会で速記録を調査の上、適当な措置をとることとする」とした。
しかし山本議員は「玉城知事を呼ばない理由がはっきりしない。反対理由は何。政権に打撃を与えたくない。玉城知事に本当の話をされたら困るという以外に(理由が)見つからない」と『官邸の下請け』と表現した妥当性を述べた。
そのうえで山本議員は「ここ(国会)は立法府であり、行政を監視することも仕事。玉城知事に話を伺い、少しでも解決に導こうとすることも立法府の仕事ではないか。再度、玉城知事の参考人出席を求めます」と要請。金子委員長は「理事会で協議する」と述べた。(編集担当:森高龍二)