岩屋毅防衛大臣は22日の記者会見で、沖縄県名護市辺野古での新基地建設のための辺野古沿岸埋め立て工事について、沖縄県の玉城デニー知事が安倍晋三総理と面会した際、1カ月の工事停止を求めたことに対しての受け止めを記者団に問われ「沖縄県とは様々な機会を通じてしっかり対話を続けたい」としながらも「埋め立て事業は進めさせてもらう」と応じない考えを改めて明確にした。
岩屋大臣は「1か月の工事停止の提案があったということは承知している」としたうえで「私どもとしては、普天間の1日も早い全面返還に向けて1歩づつ、着実に事業を進めさせていただきたいと考えている」と強調した。
沖縄防衛局は25日には第2期工事に入る計画で準備を進めている。岩屋大臣は「あくまで予定日であり、気象状況等色々勘案した上で準備が整い次第始めさせていただきたい」と述べた。
岩屋大臣は「辺野古への移設がなければ、普天間基地は固定化してしまう、それだけは絶対に避けなければいけない」と普天間基地の危険除去策に辺野古への代替基地建設以外の選択肢はないとの考えを強調した。(編集担当:森高龍二)