JTBコミュニケーションデザインでは、25歳から59歳の会社従業員を対象にして会社のコミュ力に関する調査を行った。会社のコミュ力が「低い」「赤点」と評価した人は全体の38%、「高い」と評価した人は16%と判明。
コミュニケーションは人間関係を築いていくうえで非常に重要な能力となる。コミュニケーション能力の高さは家族や友人との関係を左右するだけではなく、有効に使うことができれば仕事においても成果を上げるのに役立つはずだ。反対に相手とのコミュニケーションがうまくいかなかった場合には、それ以降の関係性にも問題を抱え込んでしまう恐れがある。そしてこれは社内の人間関係や取引先との関わり方のみならず、会社と消費者、あるいは会社組織とその従業員といった関係性でも同様の事が言えるだろう。
会社のコミュ力と題して、25歳から59歳の会社員である男女にアンケート調査を実施したのはJTBコミュニケーションデザインである。社員の目から見て自分自身が勤めている会社にはどの程度のコミュニケーション能力があるかとの質問を行った。この調査によると会社のコミュ力が高い、とても高いと答えた人は16%であった。一方で低い、もしくはとても低いと答えた人は38%であり、特に発信力が弱いと評価している従業員が多くいる事が分かった。
会社を作る事は簡単ではない。しかし作ろうと思えば誰にでも作れる。だからこそ作り上げた会社の魅力を社外に向けてアピールする事が必須となるが、消費者とのコミュニケーションを築いていくためには時代の変化にも対応しなければならない。
会社が現在情報発信のために力を入れているメディアについて調査した結果、最も多かった回答は自社サイトであり、これが50.1%にも及んだ。今後力を入れて行くべきと考えるメディアについても同様に自社サイトが最も多く、SNSの活用が有効と考える従業員も次いで多かったと判明している。
どういった会社であればコミュ力が高いと評価できるのかと言う問いに対して、消費者のニーズを掴んでいる会社との回答が43.5%と最も多かった。消費者の求めるものをいち早くキャッチするには新鮮な情報収集が欠かせない。素早く得た情報を元にしてさらに自社アピールの発信をしていこうと考えれば、SNSの活用が重要視されるのも頷けるだろう。対象となる消費者の気持ちを読み解く事が、コミュニケーション能力の向上には欠かせないのかもしれない。(編集担当:久保田雄城)