衆院補選、自民は大阪で議席守れず、沖縄も敗退

2019年04月23日 06:18

 衆議院議員補欠選挙が21日、沖縄県3区と大阪12区で行われ、自民党は大阪で議席を守れず、沖縄でも元沖縄・北方担当大臣を擁立したが勝てなかった。

沖縄では「普天間基地の名護市辺野古への移設に反対」と訴えた無所属新人で、元沖縄タイムス論説委員などを務めたフリージャーナリストの屋良朝博氏が自民党新人で元沖縄・北方担当大臣の島尻安伊子氏を破り初当選した。自民党は再び辺野古新基地建設に「NO」を突き付けられた。

 今回の選挙も普天間の危険除去には辺野古への移設しかないとした島尻氏、自民党と移設に反対する屋良氏、立憲民主・日本共産・社民党などオール沖縄との選挙戦になった。開票結果は屋良氏が7万7156票。島尻氏が5万9428票。投票率43.99%。

 大阪は日本維新の会から出馬の新人、藤田文武氏が自民党の新人で公明党推薦の北川晋平氏や無所属で元総務大臣の樽床伸二氏、日本共産党衆院議員で野党共闘のためにあえて無所属になり立候補した宮本岳志氏を破り、初当選した。大阪12区の補選は自民党の北川知克衆院議員の死去に伴うもので、安倍晋三総理や麻生太郎副総理も大阪入りし、藤田氏への支持を訴えたが議席を守れなかった。

 日本維新の会の大阪での支持基盤の強さが示された格好。開票結果は藤田氏が6万341票。北川氏が4万7025票。樽床氏が3万5358票。宮本氏が1万4027票だった。投票率47%。(編集担当:森高龍二)