安倍晋三総理は19日、拉致被害者家族と面会し「拉致問題の解決に向けては、我が国自身が主体的に取り組んでいかなければならない」と強調。「日朝間の相互不信の殻を打ち破り、新たな一歩を踏み出していく必要がある」と語った。また「拉致問題は安倍内閣で解決する」と述べ、拉致問題解決への決意を示した。
そのため「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と直接向き合わなければならないと決意している」と述べた。
安倍総理は「条件を付けずに金正恩委員長と会って、率直に虚心坦懐に話をしたいと考えている」と伝えた。
安倍総理は「拉致問題は安倍内閣で解決する。拉致被害者の方々と御家族が抱き合う日が来るその日まで、我々の使命は終わらない。その決意で今後とも全力で取り組んでいく」と述べた。
この後「全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会」に出席した安倍総理は「2002年に5名の拉致被害者が帰国されて以来、16年以上、1人の拉致被害者の帰国も実現できていない。拉致問題に当初から取り組んできた政治家の1人として、また日朝首脳会談に官房副長官として同席した者として痛恨の極みだ」とあいさつ。
安倍総理は「拉致問題の解決には米国を始めとする国際社会と緊密に連携していくことが重要。(国賓として来日する米・トランプ大統領には)拉致被害者御家族の皆様とお会いいただく予定であり、改めて皆様の切なる思いを直接大統領に伝えていただきたい」と述べた。
そのうえで「条件を付けずに(私自身が)金正恩委員長と会って、直接に、率直に、虚心坦懐に話をしたいと考えている」と改めて条件なしに直接対話する機会を設けたい考えを明示した。(編集担当:森高龍二)