2019年3月に小学校を卒業した子供とその親を対象として将来就きたい、就かせたい職業のアンケート調査をクラレが実施。男の子が付きたい職業第1位はスポーツ選手、女の子は教員。男の子の親の希望は第1位が公務員、女の子の親は看護師。
将来はどんな職業に就きたいか、子供の頃から自分の未来に興味を持つのは大切なことである。明確な夢がある子供は良い子、夢がない子は良くない子と決めつけられるものではもちろんない。これと言った夢を持たないまま目の前の事をコツコツと努力し続ける事も重要と言える。しかしたとえどれだけ漠然とした気持ちであったとしても、自分の将来像を子ども自身が描けるかどうかによって目標の立て方にも多かれ少なかれ変化が生じる。我が子の将来を常に気にかけている親の立場からしてみても、子供がどんな夢を持っているのかを把握しておく事で応援の仕方や力の貸し方を考慮する事ができるはずだ。
2019年3月に小学校を卒業した子供とその親を対象として、将来就きたい職業と将来就かせたい職業に関するアンケート調査をクラレが実施した。男の子の第1位は定番とも言えるスポーツ選手だ。2位には研究者、3位には医師と続く。スケールの大きな夢や堅実な夢を抱く子供が多くいるのと同時に、ゲームクリエイターとエンジニアが同率4位に入った事から今どきの風潮も表わす結果となった。また、女の子の場合は1位から順に教員、保育士、看護師である。身近に感じやすい職業が憧れの女性像として確立されやすいのかもしれない。しかしその一方で昨年の第1位であった医師は9位となり大幅に順位を下げた。大学の不正入試問題が大きく取り立たされた年でもあったため、将来について早いうちから真面目に考えている子が多い事も窺える。
クラレが今回実施したアンケートの対象者は子供だけではなくその保護者も含まれる。スポーツ選手が男の子から人気の職業第1位となったのに対し、男の子の保護者が子供に就かせたい職業の第1位はやはりと言うべきか公務員であった。女の子の保護者については1位から順に看護師、医療関係、薬剤師となり、医療職を望む保護者が多い傾向が見える。
まだ小学校を卒業した段階の子供が抱く夢であっても、親は子供自身の望みと向き合っていく必要がある。親の意見や協力をどんな形でどれだけ示すのかにより、子供の将来はより良くなる事もあればその逆もあり得るだろう。少しずつでも早いうちから話し合っておく事が、子供の成長の手助けに繋がっていくのかもしれない。(編集担当:久保田雄城)