首脳会談でメドベージェフ氏択捉島上陸に抗議を

2019年09月05日 06:13

 安倍晋三総理は5日、プーチン大統領と会談することになっているが、立憲民主党の福山哲郎幹事長は3日の記者会見で「平和条約締結交渉について安倍総理がこれまでのプーチン大統領との信頼関係を含めてご努力をいただくと思いますが、8月にメドベージェフ首相が択捉島に上陸したことについて、総理としてしっかりと抗議なり、抗議の意を伝えていただくべきだ」と上陸に対して日本の総理として意思を示すよう求めた。

 また福山幹事長は「ミサイル配備等もロシアは今やっている。そのことについても、わが国の安全保障上、問題だと総理からはプーチン大統領に伝えていただくべきだ」と指摘した。

 共同通信は今月2日、ロシアが千島列島の2島に新型地対艦ミサイル(射程300キロ以上)の配備など極東カムチャッカ半島から北海道に至る「北方領土防衛線」が近く完成すると報じ「日ロ平和条約交渉が一層難航する要因になりそう」と報じていた。

 安倍総理は4日、ウラジオストクを訪問、「東方経済フォーラム」に出席する。フォーラムを機会に日露首脳会談で平和条約締結問題を始め喫緊の国際情勢について意見交換することになっている。(編集担当:森高龍二)