大島衆院議長に公正中立な議会運営を異例の要請

2019年10月08日 06:22

 立憲民主党の枝野幸男代表は7日午後4時半頃開会した衆議院本会議の代表質問で冒頭、大島理森議長に対し「公正中立な議会運営に当たられるよう強く求める」と異例の要請を行った。

 大森議長は国民投票法改正案について今月5日開いた自身の政治パーティで「この臨時国会で与野党話し合って合意を見つけてほしい」などと今国会成立を期待するような発言をしていた。このため立憲民主、日本共産など野党は公正中立であるべき議長として、この発言は問題だと取り消しを求めるなどし、衆院議運委員会理事会で与野党協議が続き、午後3時開会予定だった本会議開会は1時間半近くずれ込んだ。

 立憲民主の枝野代表は「これまで中立公正な議会運営に努力されてきた大島議長らしくない信じがたい発言だ」と述べたうえで「議会運営全体に責任を持つ議長が政治的に注目されている重要法案について、時期を区切って合意を期待するなどとする発言は議長として越権。議会運営全体に影響を与えかねない」と強い懸念を示した。

 そして「議長は事態を真摯に受け止め、一層、中立公平な議会運営に当たられるよう強く求める」と釘を刺した。野党の原口一博共同会派国対委員長代行も「与党の国対委員長が言うようなことを議長がいう。許しがたい」と強く非難し、公正中立な議会運営を求めた。(編集担当:森高龍二)