関西電力幹部20人が高浜原発のある福井県高浜町の元助役から3億円を超える金品を受領していた問題で金品を受領していた当の岩根茂樹社長が任命した第3者委員会委員長の下で真相解明はできないと23日、首都圏反原発連合の人らが関電東京支社前で岩根社長の即時辞任と政府による真相解明を訴えた。
参加者らは「ガバナンスやコンプライアンスが欠如した関電に危険な原発を運営する資格なし」「関電は社会的責任を果たせ」「岩根社長は今すぐ辞めろ」とアピールした。
ツイッターでも「岩根社長、金品を受け取ったあなたがすぐに辞任しないで受領事件の調査の中心に居続けるのは、本当に奇妙なこと」と疑問を投げるとともに「窃盗を犯した刑事が自分で事件を捜査する、そんな事例は聞いたことがありません。都合が悪い資料を隠蔽するのは目に見えています」と真相解明につながらないと抗議した。
政府に対しても「エネルギー政策が変わるほどの大事件に関わらず政府は関電の国会招致を認めず、(関電の)第三者委員会の報告を待つとしています。自民党議員も元助役とのお金の関係が報じられており、徹底的な究明が必要」と関電設置の委員会調査に任せず、積極的に問題に取り組み、業界全体の構造的実態を明らかにするよう求めた。(編集担当:森高龍二)