河野太郎防衛大臣が嘉手納基地での米軍による29日のパラシュート訓練はSACO(日米特別行動委員会)合意に違反するものと実施しないよう求めていたにも関わらず、米軍は同日夜、実施。日本政府として日米合意を守らない米国にどのように抗議するのか、独立国としての本気度が問われている。
パラシュート訓練に関しては伊江島補助飛行場で訓練することが合意されているが、米軍は「伊江島の海象が優れず、伊江島補助飛行場での訓練が実施できない恐れがある場合」例外的に嘉手納基地で訓練している。しかし「例外的」との解釈基準が明確でなく、すでに今年で訓練は4回となった。
パラシュート訓練を巡っては地元・沖縄県嘉手納町議会が今年5月23日に駐日米国大使、在日米軍司令官はじめ国内向けでは総理、外務大臣、防衛大臣、沖縄防衛局長らあてに(1)嘉手納基地において米軍パラシュート降下訓練を実施しないこと(2)日米合同委員会において確認された「パラシュート降下訓練の例外的措置」を撤廃すること(3)住民居住地に近接しているパパループにMC-130特殊作戦機等を駐機させないよう求める意見書を採択し、提出し、合意事項から「例外的措置」を撤廃し、嘉手納基地では行わないよう強く求めていた。(編集担当:森高龍二)