総理「四島を日露友好の島にする事が重要」

2020年02月12日 07:26

 安倍晋三総理は北方領土返還要求全国大会に出席し「北方四島における(日露の)共同経済活動も着実に進んでいる。昨年、観光及びごみ処理分野のパイロット・プロジェクトを実施した。今後とも地元の皆様の御意見をよくお聞きしながら、日露双方の法的立場を害することなく、事業化の実現に向け精力的に取り組んでいく」と述べ、経済活動での関係強化を述べるとともに「日本国民とロシア国民の互いの信頼関係、友人としての関係を増進させ、四島を友好の島にすることが何より重要」とあいさつした。「北方四島は日本固有の領土」との言葉は入れなかった。

 安倍総理は北方領土元島民との懇談会では「ロシア側との現在の交渉は大変厳しい交渉だ」と述べたうえで「何とか皆様が元気なうちにこの問題の解決をしなければならないと、しっかりと交渉を進めていきたいと考えている」とした。

 また、懇談会の席でも「日本国民とロシア国民、互いの信頼関係、友人としての関係を増進させ、四島を友好の島とするということが何よりも重要との認識を持っており、私とプーチン大統領との手でこの問題を解決するという決意について、完全に心は共有している」と強調した。

 安倍総理は「領土問題を解決し、平和条約を締結し、この国としての基本方針にのっとって何とかこの問題の解決を図りたい」と述べたが、現実は2島返還も厳しい状況になりつつある。(編集担当:森高龍二)