安倍政権の横暴が止まらず。法の原則、違法性が指摘される法解釈の恣意的変更での東京高検検事長定年延長や「桜を見る会」をめぐる国会答弁での不可解な説明に加え、日本共産党は機関誌赤旗で、「桜を見る会」の推薦依頼文書から「公開を前提とする」とした「注意書き」部分が削除されていたことがわかったと指摘した。
「安倍政権が『桜を見る会』の招待者名簿を隠すため、意図的に削除した疑いがある」としている。削除されていたことは「内閣府に政府が20日に提出した資料で分かった」としている。
それによると、2008年~13年までは「氏名や役職も含め、名簿全体を公開するということも考えられる」と公開を前提に推薦依頼をしていたことが確認されている。しかし14年~16年の推薦依頼文書では「今後は氏名や役職も含めて名簿全体を公開するということも考えられる」との文言が削除され、17年以降は開示請求に関する記載すらなくなっていたという。
文書保存期間が18年以降、「1年未満」に変更され、廃棄していたことは国会質疑で明らかになっている。一連の流れは「桜を見る会」の総理の私物化証拠の隠滅・廃棄を正当に行えるよう環境整備が行われたとしか映らない措置だ。
「桜を見る会」は時の総理が「各界で功労・功績のあった人を慰労する意味合いから、公費で催す」。当然、「推薦根拠や誰が誰に招待されたのか、氏名・役職を含め」公開対象にすべき。安倍政権で歪められた部分は元の適正な規定に戻すことが求められよう。安倍総理は桜を見る会について「全体を見直す」と国会答弁しており、自ら襟を正し、情報公開を含め適正な運用規定に戻すことが必要だ。(編集担当:森高龍二)