NHKのニュース報道にネット上で問題視する批判の声が相次いでいる。18日の衆院予算委員会での安倍晋三総理の「桜を見る会前夜祭」をめぐる問題が同日夜のニュース番組「ニュース7」や「ニュース9+」で触れられず、国会をめぐるニュースが伝えられなかったため。
弊社も「ニュース9+」でまったく報じられなかったことを確認している。9時~9時45分までの間の30分が新型コロナウイルス問題に当てられ、残りはオーナー商法などで終わった。45分以降は天気予報とスポーツ枠。忖度しているのか、国民の知る権利に関わる国政問題こそNHKの「受信料」根拠であり、放送法にいう「政治の公平性」の立ち位置での報道が求められる視点だ。
ネットでは「NHKニュース『まさかの完全スルー』」。これに立憲民主党の蓮舫副代表も「これは、わたしも驚きでした」とツイッターで発進した。
ネットで国会中継を見ることのできない多くの国民にとって、簡潔明瞭に分かりやすく国会審議の争点、行政府の長である安倍総理の「桜を見る会」や「前夜祭」の公選法違反、政治資金規正法違反の疑義に対する野党質問の総理答弁を報じない根拠が理解できない。
ネットでは「NHKは『予算』と『人事』で安倍政権に首根っこをつかまれているので安倍政権に不利なニュース一切放送しない」「NHKに抗議したら『NHKではニュース報道については報道機関として自主的な編集判断に基づいて放送しています。個別のニュースの編集判断についてはお答えをしておりません』とのことでした。国民の公共の福祉を担う公共放送が、編集権を盾に回答を拒否するのはいかがなものかと」強い疑問を投げている。
また「NHKは政治関連のニュース報道は完全に自民党広報部門になっている。受信料は返還し自民党からもらえ!」と感嘆符付きでの批判も。「2月18日昼過ぎのNHKニュース報道。いまだ(1)絶対に『ANA(全日空)インターコンチネンタルホテル』の名を伏せる②絶対にANAホテルの回答の内容を報じない(2)絶対に安倍首相答弁のデタラメ部分を報じない。よって、このニュースしか見られない人間には問題点が全くわからず、野党がゴネていると受け取る」などNHKのニュース報道姿勢に怒りの声が相次いでいる。視聴者の声に公共放送としてどう対応していくのか、NHKの存在意義が問われそうだ。(編集担当:森高龍二)