中国の習近平国家主席が来年春、国賓として訪日する予定になった。安倍晋三総理が27日、国賓としての訪日を招請し、習主席が原則として受け入れたと外務省が発表した。
G20大阪サミット出席のため訪日している習国家主席と安倍総理との日中首脳会談が27日、約1時間、その後に夕食会が約1時間10分にわたり行われた。
両国首脳は日中関係について「「新時代を切り開いていくとの決意を共有した」としている。また「双方の共通利益を拡大させつつ、長期的に安定した日中関係を構築することでも一致した」という。
一方、安倍総理は「日中関係及び地域・国際社会の平和と安定という大局に立って、東シナ海、特に尖閣諸島周辺海域での中国の活動の自制を要請。国際社会共通の関心事項である南シナ海問題についても係争中の地形の非軍事化の重要性を指摘した」。
また安倍総理は最近の香港の状況を踏まえ「引き続き『一国二制度』の下で自由で開かれた香港が繁栄していくことの重要性を指摘」した。
加えて、安倍総理は「いかなる国であっても、自由、人権の尊重、法の支配といった国際社会の普遍的価値が保障されることの重要性を指摘」した。
このほか、北朝鮮情勢については習主席から「中朝首脳会談で日朝関係に関する日本の立場、安倍総理の考えを金正恩朝鮮労働党委員長に伝えた」と紹介があった。(編集担当:森高龍二)