ポルシェ、ブランドのアイコンたる「911」のタルガトップモデルを日本発売

2020年05月21日 06:29

Porsche911 Targa

ポルシェ・ジャパンは、ブランドアイコンの911「タルガ4」「タルガ4S」の予約受注を開始した。価格は1729.0万円、2060.0万円

 ポルシェ・ジャパンは、ブランドアイコンのスオーツカー、911の「タルガ4」と「タルガ4S」の予約受注を開始した。クーペ、カブリオレに続く、8代目911の第3のボディバリエーションの登場だ。

 新型911タルガは、革新的な全自動ルーフシステムを備えた。1965年に誕生した伝説的な初代タルガモデルと同様に、特徴的なタルガバー、フロントシート上方の可動式ルーフセクション、ラップアラウンド型のリアウィンドウを備えながら、ルーフの開閉に要する時間はわずか19秒だという。

 ツインターボ装備の3リッター6気筒水平対向エンジンを搭載した911タルガ4は、283kW(385ps)、同時に1950~5000rpmの回転域で450Nmの最大トルクを発揮する。いっぽう、911タルガ4Sのエンジンは331kW(450ps)を誇り、2300~5000rpmの間で530Nmの最大トルクを発生する。911タルガ4の最高速度は289km/h、4Sの最高速度は304km/hに達する。

 両モデルとも8速デュアルクラッチトランスミッション(PDK)とインテリジェントな全輪駆動のポルシェトラクションマネジメントシステム(PTM)により最高のドライビングプレジャーを提供する。

 新型全輪駆動モデルの性能向上は目覚ましい。クラッチおよびディファレンシャルユニットは水冷で、強化型クラッチディスクを採用することで堅牢性と耐負荷能力を高めた。また、クラッチの作動トルクを高めたことで、調整精度と前輪駆動の機能性が向上した。

 新型911タルガには、ポルシェ・アクティブサスペンションマネジメントシステム(PASM)が標準装備となる。このシステムは、走行状況に応じて減衰特性を自動的に調整して走行快適性とハンドリングを高め、手動で調整可能なノーマルとスポーツの2つのマップを備える。他の第8世代ポルシェ911と同様に、タルガモデルにもポルシェ・ウェットモードが標準装備された。フロントホイールハウジングに取り付けられたセンサーが路面の水を検知し、相当量の水を検知すると、コックピットに信号が送られ、ドライバーに手動でウェットモードに切り換えるように促す。ウェットモードでは、ドライビングレスポンスが状況に合わせて調整され、最大限の走行安定性が確保する。

 装着タイヤは、フロントが19インチのアルミホイール+235/40 ZRタイヤ、リアが20インチのホイール+295/35 ZRタイヤだ。4Sモデルは標準装備で20インチフロントホイール+245/35 ZRタイヤ、21インチリアホイール+305/30 ZRタイヤとなる。

 また、タルガ4は、330mmブレーキディスクおよびブラックの4ピストンモノブロックの固定式キャリパーとなり、レッド塗装されたタルガ4Sのブレーキキャリパーは、フロント6ピストン/リア4ピストンで、ディスクのサイズは前後ともに350mmにアップする。

 911タルガ4(8速PDK)、ハンドル位置は右/左から選択可能で価格は1729.0万円。911タルガ4S(8速PDK)、同右/左で2060.0万円だ。

 オプションは、ポルシェテクイクイップメントの豊富なラインナップと、ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーの新しいパーソナライゼーションオプションによって拡充。近日中にデビューする予定の911タルガの特別仕様車は、伝統的なスタイル要素、時代を超越したデザイン、最先端のテクノロジーの組み合わせをさらに追及したモデルとなる。(編集担当:吉田恒)