森まさこ法務大臣は記者会見で、河井克行前法務大臣（衆院議員）と妻の案里参院議員の公選法違反（買収等）による起訴に絡んで記者の問いに答え「法務大事は検察を所管する立場であり、個別事件の捜査、事件処理は、検察官が、その権限と責任において行うもの」と断言し「法務大臣は個別事件における検察当局に対する具体的指揮権の行使については極めて慎重であるべきだ」と強調した。
森法務大臣は「（法務大臣が）所感を述べることにより、個別事件について、実質的に指揮権を行使したとの印象を与えることにもなりかねないことは適当ではない」と所管にも慎重を期す必要があるとしたほか「今後の公判に支障が生じるおそれや裁判所の判断に予断を与えるおそれがあることからも、個別事件の事件処理について、法務大臣として所感を述べることは差し控える」とした。
また記者団が政治家としてはどうかと質したのには「政治家としての考えはあるが、法務大臣の記者会見の場で法務大臣としての立場で答えることはできかねる」と理解を求めた。（編集担当：森高龍二）
