米原子力空母、海自が東シナ海で共同訓練展開

2017年03月11日 07:54

 海上自衛隊の複数の護衛艦と米軍の原子力空母「カール・ビンソン」、駆逐艦、補給艦など空母打撃群が7日から東シナ海で共同訓練を行っているとする報道の事実関係について、稲田朋美防衛大臣は10日の記者会見で回答を避けた。

 稲田防衛大臣は「報道については承知しているが、指摘の訓練について、その実施の有無を含めて答えは差し控えたい」と、訓練事実を否定しなかった。

 訓練の狙いについては「弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮へのけん制や海洋進出を強めている中国へのけん制がある」との見方がある。ロイターなどが政府関係者の話として伝えた。

 海上幕僚監部は「日米共同巡行訓練実施」を10日に発表した。すでに7日から東シナ海訓練海域で、空母「カール・ビンソン」や艦艇数隻が参加する米海軍と海上自衛隊の護衛艦「さみだれ」や「さだなみ」が参加しての訓練を実施しているとしており、共同訓練は10日までの4日間だったとしており、報道の事実を裏付ける内容になっていた。(編集担当:森高龍二)