終戦記念日の8月15日、A級戦犯を合祀する「靖国神社」に参拝の閣僚はいるのか、最近の記者会見から対応を拾った。
昨年の秋季例祭では高市早苗総務大臣と衛藤晟一沖縄北方担当大臣が参拝していたが、今春の春季例祭には新型コロナウイルス感染症拡大防止のため不要不急の外出を避けるよう政府として国民に呼び掛けていたこともあり、参拝を見送っている。今も、コロナ対応と周辺諸国への配慮も踏まえた対応が求められている。
終戦記念日の参拝に関して、菅義偉官房長官は安倍晋三総理の参拝について「参拝されるかどうかは、総理が適切に判断される」と語った。菅氏自身も「同様」と記者団に答えている。安倍総理は3年連続して参拝は見送り、「自民党総裁名義での玉串料」を自費で奉納している。
加藤勝信厚労大臣は「従前から靖国神社に関する参拝については個人的な立場で行われるべきものということでありますので、そうした観点で適切に判断していきたい」。高市早苗総務大臣も「記者会見の場は、総務大臣としての会見の場なので、個人的なスケジュールについては答えを差し控えさせていただきます」と述べた。
萩生田光一文部科学大臣は「今の時点(7日)で、行く、行かないを決めているわけではない」、江藤拓農林水産大臣は「今日(7日)の段階で、こうします、とは申し上げない」、小泉進次郎環境大臣は「適切に判断していきたい」。梶山弘志経済産業大臣も「個人として、適切に判断してまいりたい」と答弁。
一方、赤羽一嘉国土交通大臣は「参拝の予定なし」。森まさこ法務大臣も「現時点(11日)で、参拝の予定はございません」。河野太郎防衛大臣も「特に予定はしていない」と述べた。(編集担当:森高龍二)