国民民主党は19日開いた両院議員総会で解党のうえ、立憲民主党と合流し「新党」を結成することを賛成多数で決定した。事実上、「合流新党」に入るグループと合流新党に入らず、新党としての「国民民主党」に残るグループに分かれることになる。
立憲らの議員が中心になる合流新党には国民民主党からの合流組のほか、野田佳彦元総理らの院内会派「社会保障を立て直す国民会議」グループの議員らも合流の意向で、合流新党は衆参合わせ150人前後の規模になるもよう。
一方、国民民主党に残るグループは玉木雄一郎党代表はじめ、日本維新の会と勉強会を開くなどしてきた前原誠司元外相(衆院議員)らと共鳴する議員のほか、合流新党が党綱領案で「原発ゼロ社会」を明記していることから原発産業にかかる労組系議員らとみられている。
立憲民主党の枝野幸男代表は合流新党を9月上旬に結党したい意向。合流新党の党綱領案は(1)立憲主義と熟議を重んずる民主政治を守り育て、人間の命とくらしを守る、国民が主役の政党(2)政官財のしがらみから脱却。政治と行財政の適切な改革を着実に実行(3)公文書管理と情報公開を徹底(4)透明で公正な、信頼される政府の実現(5)分散型エネルギー社会を構築し、原子力エネルギーに依存しない『原発ゼロ社会』を1日も早く実現すると安倍政権に対峙する選択肢を有権者に示す政党になっている。(編集担当:森高龍二)