立憲民主党と国民民主党の分党による一方の新党との合流へ、合流による「新党」の綱領案が12日までに公表された。基本理念では「立憲主義と熟議を重んずる民主政治を守り育て、 人間の命とくらしを守る、国民が主役の政党」としている。
また「自由と多様性を尊重し、支え合い、 人間が基軸となる共生社会を創り、 国際協調をめざし、未来への責任を果たすことを基本理念とする」とした。
そのうえで「この基本理念のもと、国民の期待に応えうる政権党となる」ことを明記した。また、新党が目指す項目に(1)立憲主義を守り、象徴天皇制のもと、日本国憲法が掲げる「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を堅持。私たちは立憲主義を深化させる観点から未来志向の憲法議論を真摯に行う。草の根の声に基づく熟議を大切にしながら、民主 政治を守り育てる、とした。
エネルギー政策では「分散型エネルギー社会を構築し、あらゆる政策資源を投入して、原子力エネルギーに依存しない原発ゼロ社会を一日も早く実現する」と明記。「個人の情報や権利が保護され、個人の生活が侵害されない社会をめざす」「持続可能で安心できる社会保障制度を確立する」「政官財のしがらみから脱却し、現実的な未来志向の政党として、政治と行財政の適切な改革を着実に実行する」「実効性のある公文書管理と情報公開を徹底し、透明で公正な信頼される政府を実現する」としている。
安全保障政策では「国際協調と専守防衛を貫き、現実的な安全保障や外交政策を推進する」「健全な日米同盟を軸に、アジア太平洋地域とりわけ近隣諸国をはじめとする世界の国々との連携を強化」「人道支援、経済連携などを推進するとともに、核兵器の廃絶をめざし、人間の安全保障を実現する」とした。(編集担当:森高龍二)