自民党新総裁に決まった菅義偉官房長官は14日、記者会見し、事実上の総理決定を踏まえ「国民のために働く内閣をつくる」と語った。16日の臨時国会での首班指名で総理に就任する予定。
菅氏は規制改革へ強い意欲を見せ、組閣においても「改革意欲のある人、改革に理解を示し、仕事のできる人」を登用する考えを強調し、官房長官については「総合的な力のある人」を登用する考えを述べた。
省庁改革では「デジタル庁」の設置に意欲を示した。外交では、北方領土問題に関して菅氏は「北方4島の帰属を明確にしたうえで、交渉を進めていく」とした。「外交は総合力だ」とも述べた。
衆院解散・総選挙については「新型コロナウイルス問題の収束が国民みんなの声だ」とし「ここを徹底し、(コロナの)収束にもっていく。また経済の立て直しが大事。コロナ収束については専門家の判断で下火になったというときまで」とした。菅氏は専門家の判断、経済状況など「全体をみながら判断する」とした。
憲法改正については「改憲は党是、自民党は4項目を決定している」としたうえで、憲法審査会での議論など改憲に向けて「国民の雰囲気を高めていくことが大事」と述べた。(編集担当:森高龍二)