来年から「桜をみる会は中止する」と菅総理

2020年09月18日 06:25

 菅義偉総理は16日の記者会見で、安倍晋三前総理が自身の後援会関係者ら800人余りを招待し、昭恵夫人の友人知人も多数招かれていたなど「政治の私物化だ」との批判を受けた総理主催の「桜を見る会」について「わたしは、総理に就任したのを機に、来年以降、桜をみる会は中止にしたい」と語り、来年度の予算要求で「開催に必要な予算要求は行わない」と語った。

 菅総理は安倍政権発足以来、招待が大幅に増えてきた事実を認めたうえで、税金を使っての会の在り方にも「いろいろご批判のあることも事実」と述べた。

 一方、公職選挙法違反(買収罪など)で起訴され、公判中の河井案里被告(参院議員)と夫の克行被告(衆院議員、ともに自民党を離党)に関しては記者団の問いに「裁判中なので、この場では控えたい」とコメントを控えた。

 森友問題で公文書改ざんを強いられ自殺した近畿財務局職員の妻が再調査を求めている件については「財務省も調査し(関係職員の)処分もし、検察も調査し、結論も出ている」と再調査の考えのない姿勢を示した。

この問題に関しては菅内閣でも、麻生太郎氏が副総理・財務大臣を続投するため、再調査しない方針が転換される可能性は「ゼロに近い」と言わざるを得ない状況だ。(編集担当:森高龍二)