元文部科学事務次官で現代教育行政研究会代表の前川喜平氏は防衛省が来年度予算に過去最高を更新する5兆4000億円を要求するとの報道を受け「敵基地攻撃能力なんか要らないから、防衛費を減らし、少人数学級に回せ」と23日までにツイッター発信した。
前川氏は「2012年度の防衛省当初予算額は4兆7000億円だった。それが2020年度には5兆3000億円になり、初めて文部科学省予算を上回った」と指摘。そのうえで「教育・科学・文化・スポーツを合わせた予算より軍事予算が上回るようになった」と指摘。
19日のツイッターでは「自衛隊の文民統制の究極の姿は国民による統制だ。防衛問題はよく分からないから専門家に任せるという態度は文民統制を骨抜きにし、軍事の暴走を許すだろう」と警鐘を鳴らす。
前川氏は「集団的自衛権を認めるのか、辺野古新基地や南西諸島の基地は必要か、敵基地攻撃能力は必要か、空母は必要か、1人1人が考えるべき」と国民ひとり1人自ら考えることが大事だとアピールした。防衛・安全保障政策がどうあるべきかは、まさに、自分たちの問題だ。(編集担当:森高龍二)