新型コロナウイルス感染症の拡大が続いているが、菅義偉総理は14日の記者会見で「緊急事態宣言」については「(検討も)していません」と語った。
一方、GoToトラベルに関しては「(新規感染者数が14日)3000人を超える中にあって、年末年始というのは集中的に(感染防止)対策を講じられる時期だと思う」と判断したとした。政府はGoToトラベルを28日から来月11日まで全国一斉に一時停止する。
菅総理は「年末年始には医療機関の体制も、どうしても縮小せざるを得ない、そんな状況になる。是非、国民の皆様には年末年始、静かにお過ごしいただいて、コロナ感染を何としても食い止める。そうしたことに御協力いただきたい」と改めて協力を求めた。
ひっ迫する医療機関への対応の一貫として、菅総理は同日開いた新型コロナウイルス感染症対策本部で「コロナに対応する医療機関で集中治療室を始め、空きベッドに対する収入補償などの支援策を延長、拡大する」考えを示したほか「コロナに対応する医療機関へ派遣される医師・看護師への支援額を倍増し、医師は1時間、約15000円、看護師は1時間、約5500円を補助する。看護師が本来業務に専念できるよう、清掃などの業務について民間業者への委託を促し、その経費を支援する」と語った。(編集担当:森高龍二)