厚労省が22日発表した2018年高齢期における社会保障に関する意識調査で「何歳から老後と考えるか」では「70歳から」との回答が34.5%と最も多かった。一方29歳以下の回答では「60歳から」(32.5%)が最も多かった。
「何歳まで働きたいか」では「65歳まで」が24.9%、「70歳まで」が19.4%、「75歳まで」が8.3%、「80歳まで」が3.9%、「生涯働きつづけたい」との回答も7.8%あった。
一方、老後生活と社会保障の関係では「老後の生活の準備はまず自分でするが、全部は出 来ないので、足りない部分は社会保障でみてもらいたい」とする人が過半数(53.8%)を占めた。また「なるべく社会保障でみてもらいたい」と公的制度で安心した老後をおくれるように期待する人も22.2%あった。
また高齢者と現役世代の負担水準の考え方については「高齢者の負担増はやむを得ない」が28.4% 、「現役世代が負担すべき」が27.1%とほぼ拮抗した。「高齢者の負担を減らし、現役世代の負担を増やすべき」との回答も6.2%あった。一方で「わからない」とする回答が29.4%で最も多かった。
調査は「2018年国民生活基礎調査」対象単位区から無作為に抽出した360単位区の全世帯の20歳以上の世帯員を対象に同年7月に実施、1万2410人のうち9275人から有効回答を得た。(編集担当:森高龍二)