菅総理「何としても難局乗り越えたい」

2021年01月10日 08:01

 菅義偉総理は新型コロナウイルス感染症対策での東京都と隣接3県(千葉・埼玉・神奈川)に対する「緊急事態宣言」発効を受け、8日、記者会見し「飲食店の時間短縮の営業、そしてテレワークによる出勤者7割減など、万全の対策を講じたいと思う。何としても難局を乗り越えたい」と語った。

 また大阪、愛知への対象区域拡大に関しては「状況を確認したうえで対応する」との考えを示した。

 菅総理は「全国それぞれの地域においても感染は過去最高だ」と述べ「極めて深刻に受け止めている」とした。そのうえで「是非、この厳しい状況を国民の皆さんの御協力を頂きながら、何としても難局を乗り越えていきたい」とし、全国民に感染拡大防止への協力を求めた。

 4都県からの緊急事態宣言エリア拡大に向けての対応については「この緊急事態宣言と同様の取り扱いが他の地域においてもできるように今なっている」としたうえで「そうした地域とも、しっかり連携して対応していきたい。状況を確認した上で対応していきたい」と述べた。

 新型コロナウイルス感染症に感染するルートとしては(1)お互いの距離が十分に確保できない状況で感染者がいれば、そのくしゃみや咳、つばなどからの飛沫感染がおこること(2)電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すり、スイッチなどに感染者が触れていれば、感染者のウイルスがこれらに付着し、健常者がそのドアノブなどに触れると接触感染を起こすことになる。

 予防のためには(1)他人と十分な距離をとる(2)窓やドアを開け、こまめに換気する(3)屋外でも密集する運動は避ける(4)飲食店でも距離を保ち、テーブルには互い違いに座る、多人数での会食は避ける(5)会話はマスクをつける=5分間の会話は1回の咳と同じ=(6)電車やエレベーターでは会話を慎む。

 このほか屋外でも密集・密接に注意し、人混みや近距離での会話、大きな声を出すことや歌うこと、激しい呼気や大きな声を伴う運動は避ける。

 また外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などには、こまめに石鹸で手を洗う。アルコール消毒をする。洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにすることが大事=厚労省や政府呼びかけから=。(編集担当:森高龍二)