菅義偉総理の長男で総務省にとって利害関係者となる東北新社に勤務する菅正剛氏から7万円超の飲食接待を受けていた山田真貴子内閣広報官は25日の衆院予算委員会で「公務員の信用を損なったことを深く反省している。申し訳なかった」と陳謝したものの「会食は1回のみ」とし「職務を続ける中で自らを改善したい」などと述べ、広報官を辞す考えはない旨、表明した。
また「懇談で何か仕事の難しい話をするというタイプのものではなかった。全体としては一般的な懇談だった」と行政への影響を否定。懇談の席に正剛氏が同席していることについても「会食していた時点では認識していたのかなと思います。名刺交換もなかったと思います。横並びだったのでお話もしておりません。その場にどういう方がいらしたのかということは、にわかにはちょっと思い出せなかったということもある」などと語った。
山田広報官は総務省審議官時代に「和食レストラン」でステーキなどでの接待を受けていた。問題発覚で自身の給与10分の6(1か月)=金額70万5000円=を自主返納するとしている。
日本共産党の志位和夫委員長は「山田広報官は辞めさせるべき」と指摘。「違反行為と広報官の職責は両立しない」とし「首相会見で、総務省疑惑が問われたとき、当人が『もう時間ですから』と打ち切ることにもなりかねない」と辞職させるよう求めている。(編集担当:森高龍二)